開けてみると、中には、音楽グループ「ケツメイシ」のMC担当でリーダーの大蔵さんからのお手紙とCDが入っていました。
「寒い冬の時期は色々と苦労もあると思いますが、お仕事頑張ってらっしゃいますか?」と書いてありました。
お気遣いをいただき、本当に感謝でいっぱいです。
震災後の9月、陸前高田に大蔵さんが個人的に被災地支援にいらっしゃり、仮設住宅の方々の求めに応じて、DJライブを開催していただいた際に、当時開局準備中だった陸前高田災害FMが音響などで協力したことから生まれた出会いでした(陸前高田には津波によりライブ用のPA機材はほとんど残されておらず、FMにお声がかかりました)。
大蔵さんは、個人で被災地支援をしているご友人と一緒に来ていただいたのですが、9月の陸前高田に素晴らしい1コマの思い出を残して帰っていかれました。
「ボクでできることがあれば言ってください」
そう言った大蔵さんは優しくて、とても丁寧な、素敵な方でした。
今回いただいた手紙には、「テレビの震災報道も減り、情報が伝わりづらい現状は否めませんが、個人的な力で何かできることがあれば」とも書かれていました。
一度の出会いでしたが、そこから被災地のことを忘れずにこうして支援の心を寄せてくれる大蔵さん、「カッケーっす!」
元々ケツメイシのファンでしたが(お手伝いをした時はそういう気持ちを封印して黙々と作業していましたが…)、ますますファンに…というか、今はそれ以上にもっと人として好きになりました。
「ケツメイシが好きでよかったな。」
…とそう思わずにはいられないほど、期待を裏切らない素敵な方でした。
大蔵さんは「そんな大げさなことじゃないから」と苦笑いをされるかもしれませんね。
でも、被災地で毎日何もなくなった町を見ている私たちに確かな明るい希望のような輝きの一片を残していってくれたことは間違いないことです。
こうして有名な方から、一般の支援者さん、ボランティアさん、遠くから気持ちを寄せていただいている多くの国民の皆さんのおかげで私たちは少しずつ歩み始めています。
皆さん、本当にありがとうございます。
陸前高田より、感謝をこめて。