気仙三十三観音徒歩巡礼・長部三観音
享保3年、高田村の佐々木三郎左衛門知則が父母の供養の為に選定したのが「気仙三十三観音」の始まりとされる。
陸前高田市・大船渡市・住田町にわたる気仙地区に古くから伝わる観音像と観音堂。
今回は、そのうちの気仙町にある古谷観音堂、要害観音堂、上長部観音堂の三ヶ所を巡る徒歩巡礼。この観音堂は三姉妹と言われ、長女が上長部観音、次女が要害観音、三女が古谷観音と言われている。
その昔、源平合戦の折に戦に敗れた武士が気仙町の港、海から落ち延び逃げてきたという。当時、その落ち武者が身に着けていた兜の中に納められていた「兜仏」こそ、この観音像。
身の丈は一尺八分。(約5㎝)
その後、落人となった武士の兜仏には観音堂が建立され、方々三ヶ所に祀られることとなり現代へと、ひっそりと受け継がれてきた。
しかし、東日本大震災で三十三観音の内、陸前高田市に存在する五つの観音堂の内、三ヶ所が被災、要害観音堂に至っては津波にて観音堂もろとも流失したが、震災から一か月後、海から200m余り離れた所で発見され「奇跡の観音さま」と言われる。
三姉妹観音のうち、要害観音と上長部観音は秘仏。古谷観音は盗難に遭い今は見る事ができないが、観音堂は存在しており秘仏を囲んでいた他の観音像は現存しているので見る事ができる。
いずれも、寺を持たない「別当」が管理しているため個人の敷地内に建てられているので、巡礼の際は地元で年に数回行われるツアーを利用するなどした方がよいと思われる。
気仙三十三観音は、一度は東日本大震災にて失われつつあったが、祈りの道プロジェクトに関わる僧侶達の震災後からの継続と努力によって復活。
今年度は、「気仙三十三観音」全てを徒歩で廻る巡礼も行われた。(大久保暢子)
さて、本日の放送予定です。
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10:30~11:00 「ラジオ広報おおふなと」
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16:00~17:00 音楽タイム
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《18:00~翌朝9:00 再放送プログラム》
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