今週の生中継は市民の森にある『気仙大工・左官伝承館』からでした。
朝起きるとまさかの雪(*_*)
“えーっ、中継やばい!!”
なぜなら、市民の森は標高447メートルの箱根山の中腹にあって、急勾配のくねくね道を上がっていかなくちゃいけないんです(>_<)
お昼前には雨に変わったので無事、中継できました(^o^)v
伝承館は、20年前に気仙大工左官の優れた建築技法を後世に伝えるために、明治初期の気仙地方の民家を想定し、当時の建築様式により地元材を使って建設されました。
館長の金澤さんにお話をうかがいました。
伝承館は、昨年3月11日の地震で奥座敷と入口の壁が一部落ちただけで、襖などの建具に狂いや歪みはなく隙間なくぴっちり閉まるそうです。(…これぞ気仙大工のなせる技!!)
地震のあと、道路が分断され行き場を無くした市民28名の方たちが避難してきたそうです。(…その中にはウチのスタッフのお母様もいたらしい)
館長さんご自身も被災され、仮設住宅に入居が決まるまで伝承館で避難生活をしながら、訪れるお客さんを迎え入れ伝承館の案内をされていたそうです。
震災以降の来館者名簿を見せていただくと、北は北海道・苫小牧から南は長崎・五島列島や雲仙まで全国各地の方が訪れていました。そうそう、渡辺謙・南果歩御夫妻の名前もありましたよ(^^)
また、館内には震災前にはなかった美しい観音様の絵が飾られていました。
これは、神戸の80歳の仏画作家・森田八重子さんが、加藤はるかちゃんをはじめ阪神淡路大震災の犠牲者6434名の御霊への祈りを込めた作品で、足元にいるのが加藤はるかちゃんなのだそうです。
被害の甚大な陸前高田にもぜひ…
と8月16日に届けられたのだそうです。
今年は伝承館開館20周年 ということで5月5日に記念イベントを計画中だそうですよ。
そして…
中庭には昨年12月10日に神戸から分灯された《希望の灯》がゆらゆらと優しくたたずんでいました。
希望の灯協議委員会の藤原直美会長さんは、『今はまだ海が怖い、海なんかみたくない…という人がいるかもしれないが。』と前置きして、『今回海は暴れたけれども、普段の海は優しく癒しも与えてくれる。海は高田の一部であり、生活の基盤。私達は海の幸に生かされてきた。被害にあったことは事実だから事実は事実として受け止めて、希望の灯と広田湾に癒やされると共に2011.3.11を忘れずにまた風化させることなく、永遠に語り継がれていってほしい。そんな願いでこの場所を選びました。』と語って下さいました。
とてもとても優しい灯りでした。
驚いたのは実は、藤原会長さんは大分県ご出身なんだそうです。
『50年前チリ地震津波の時に小野田セメントの復興のためにこっちに来てそのままなんだ』とおっしゃってました。
金澤館長さん、藤原会長さんありがとうございましたm(__)m
パーソナリティ:阿部