福島県南相馬市で、災害FM局の集いがあり参加してきました。どこの局もそれぞれに課題を抱えながらも復興への強い思いを持って放送を続けています。それぞれの思いや悩みを共有し、とても有意義な時間を過ごしてきました。
会の後、被災地・浪江町周辺を案内していただきました。警察の許可をもらい、ゲートの中に進んで行くと、そこは普通の住宅地のようでしたが人の気配がありませんでした。だれもいない。
それでも道端や家の庭にある梅の木は花を咲かせ、ものさびしく春を告げていました。津波を被った木は花を咲かせることはなかったけれど、放射能を浴びても花はしっかり咲いていました。
第一原発から5キロ圏内という海岸沿いの集落は、まるであの日から時が止まったままでした。あちこちに寄せられた瓦礫がそのまま置かれ、被災した住宅はそのまま、打ち上げられた漁船もそのままです。震災直後のわが町の光景が思いだされるような風景でした。そこは三年の月日がただ通り過ぎただけ・・・ 。
海岸のそばの小学校では、体育館の床は抜け落ち、校内の時計は全て同じ時間で止まっていました。この時間に津波が襲ってきたのでしょうか。教室の中も、少し片付けられてはいるもののほぼ当時のままでした。黒板には、捜索に入った方達や訪れたボランティアさん達からのメッセージがびっしりと書き込まれていました。そのメッセージの中に埋もれるかのように「卒業式の練習が行われます」「今週中終わっていないものやる」という当時の文字。。。
初めて行った福島の被災地域、あまりにも悲しすぎて言葉になりませんでした。津波の被災地と原発の被災地 は明らかに違う、私たちは、被災地という同じくくりでありながらあまりにも福島のことを知らなすぎる。人として、もっときちんと福島の現実を知らなければいけないと強く思いました。
さて、本日の放送予定です。
9:00~10:00 「情報every・陸前高田」 (生放送)
10:00~10:30 「ラジオ広報りくぜんたかた」
10:30~11:00 「ラジオ広報おおふなと」
11:00~12:00 音楽タイム(演歌・歌謡曲の時間)
12:00~13:00 「情報every・陸前高田」 (朝の再放送)
13:00~13:30 「ラジオ広報りくぜんたかた」(再放送)
13:30~14:00 「ラジオ広報おおふなと」(再放送)
14:00~14:24 「いわての昔話」(収録)
※この番組は、陸前高田市を中心とした岩手県の昔話の朗読番組です。
昔話といっても、子ども向けの民話から大人向けの高田の歴史話など、様々な「昔話」をお送りします。朗読の担当は、竹駒・高田の朗読ボランティアさん「ささ舟」の皆さんです。
方言を駆使した温かい昔話や、時にこわ~い昔話をお楽しみください。
15:00~16:00 「川柳575便・第676回」(番組提供・仙台ラジオ3)
※仙台ラジオスリーさんが提供してくださっている川柳の番組です。
16:00~17:00 音楽タイム
17:00~18:00 「情報every・陸前高田」 (生放送)
18:00~18:30 「ラジオ広報りくぜんたかた」(再放送)
18:30~19:00 「ラジオ広報おおふなと」(再放送)
《19:00~翌朝9:00 再放送プログラム》
今日も一日よろしくお願いいたします。