8日(土)、酔仙酒造・大船渡蔵で『特別純米酒〈多賀多〉』の仕込み体験が行われました。
米、水、蔵人全てを地元陸前高田にこだわったこの〈多賀多〉の復活に約20名の方が参加されました。
朝7時50分に集合し、まずは酔仙酒造の金野連社長と気仙町今泉地区で田を整備し米を作った佐藤直志さんの挨拶で始まりました。
その後、作業の説明や諸注意のあといよいよ蔵へ。今日の作業は「留め仕込み」です。
皆で交互に水の入ったタンクに米こうじを投入し、かくはんする作業。簡単そうに見えるけど、コツをつかむまでは難しそうでした。
米こうじを投入 |
かい棒でかくはん |
蒸しあがった酒米 |
酒米投入 |
名古屋や福岡からの市役所の派遣職員さんの姿もありました。最後はみんなで記念撮影をしました。
このあと、2月下旬頃には「しぼり」の作業が行われ、3月半ばくらいには
〈特別純米酒・多賀多〉が店頭に並ぶということです。
参加した男性の一人は「私は2011年の2月11日に陸前高田の酔仙の酒蔵で仕込み体験に参加したのですが、震災が起こりあの時のお酒を飲むことが出来なかった。だから、今日のこの会を楽しみにしてきました。今度こそ自分も関わった酒を呑むことができますね」と話して下さいました。
また、酔仙の会長は笑顔で『今日は女性の参加が多いから、仕込んだ酒が腐っちゃうかもしれない
なぁ』と。驚いてどうして?と質問すると、『酒蔵の神様には昔から女は蔵に入れるなという言い伝えがあってね、酒づくりは真っ暗な蔵で夜中の作業が多いから、女が入ると蔵人が仕事しないで酒を腐らせる…なんて話があるんだよ』とおもしろい話を聞かせて下さいました。
今回仕込み体験を行ったこの〈特別純米酒・多賀多〉は平成17年の市制50周年を記念して企画され、以来毎年仕込まれてきたということですが、実は〈多賀多(たがた)〉は今から約70年前までは磐井酒造という蔵元で造られていたのだそうです。昭和19年に市内にあった7つの酒蔵が一つになり気仙酒造(現、酔仙酒造)が誕生し、磐井酒造のブランドであった〈多賀多〉はなくなったのだそうです。酒と器のいわ井の店主、磐井正篤さんは『作り方やこだわりなど中身は違えど〈多賀多〉のラベルがまた店頭に並ぶ、見ることができるのはとても嬉しく、先代も喜んでいた』と話して下さいました。
初めて酒蔵や酒づくりを見せていただいただけでなく、とても貴重な話をたくさん聞かせていただきました。店頭に並ぶ日が待ち遠しいですね。
さて、本日の放送予定です。
9:00~10:00 「情報every・陸前高田」 (生放送)
10:00~10:30 「ラジオ広報りくぜんたかた」
10:30~11:00 「ラジオ広報おおふなと」
11:00~12:00 音楽タイム(演歌・歌謡曲の時間)
12:00~13:00 「情報every・陸前高田」 (朝の再放送)
13:00~13:30 「ラジオ広報りくぜんたかた」(再放送)
13:30~14:00 「ラジオ広報おおふなと」(再放送)
14:00~14:26 「いわての昔話」(再放送)
※この番組は、陸前高田市を中心とした岩手県の昔話の朗読番組です。
昔話といっても、子ども向けの民話から大人向けの高田の歴史話など、様々な「昔話」をお送りします。
朗読の担当は、竹駒・高田の朗読ボランティアさん「ささ舟」の皆さんです。
方言を駆使した温かい昔話や、時にこわ~い昔話をお楽しみください。
15:00~16:00 「川柳575便・第669回」(番組提供・仙台ラジオ3)
※仙台ラジオスリーさんが提供してくださっている川柳の番組です。
16:00~17:00 音楽タイム
17:00~18:00 「情報every・陸前高田」 (生放送)
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今日も一日よろしくお願いいたします。